甘い罠

「ビールぬるくなっちゃったんじゃない?
新しいの頼む?」

碧の妙な必死さが鬱陶しくなり、瑠璃は飲み物を気遣ってるようにして話を中断させた

「え?
あ…うん

そうだね」

碧は我に返ったような顔をして、差し出されたメニューに目を落とした

「すいませーん」
今度は瑠璃が店員を呼んだ
 
碧はカシスソーダを注文した

瑠璃は2杯目もモスコミュールにした

キンと冷えた2杯目のモスコミュールに口を付け、いい加減本題を聞こうと碧を見た

「さっき言ってた、話しておかなきゃならないことって何?」

瑠璃から、木村さんという人への興味はもうすでに薄れていた

「あぁ…うん」

また碧の顔が曇った