甘い罠

言われるがまま、碧の隣に瑠璃は腰掛けた

ふっと、碧から柑橘系の香りが漂う

初めて嗅ぐ匂いだな、と瑠璃は思った

「香水も変えた?」

瑠璃は聞いた

「もうちょっと何なのよ、さっきから(笑)

てゆーか瑠璃、よく私が香水変えたの分かったね?」

碧は呆れたように笑いながら「ハイ」とメニューを差し出した

「いや、匂いって周りの人は結構覚えてるもんじゃない?
碧っていつも甘い香りがしてたから」

ずいぶん碧を観察してたようで、恥ずかしくなり瑠璃は慌てて言い足した

「髪型の雰囲気に合わせて、香水もちょっとフレッシュな感じに変えようかな~なんてね。

それより何飲む?
先に始めとこーよ。」

碧は早口でそう言うと、「すいませーん」と店員さんを呼んだ