「ういっすー」

いつも通りに部室へ行くと、安藤がしかめっ面して俺を見てきた。

「え?なんすか安藤先輩(笑)」

「お前ずるいよなー」

「なんの話してんすか(笑)」

「ん!!」

安藤先輩は人差し指で部室の窓から外を指さした。

「…はい…?安藤先輩、いつもに増して変っすね」

「ちげーよ、とりあえず行けってば、ばーか!」

安藤先輩が指差した先にはバスケットボール部の女子マネージャー、佐々木芽以。

訳も分からず、とりあえず佐々木のもとへ向かった。