ホームの時間。

前の席から回ってきたプリント。

身体測定のお知らせだって。
やばいじゃん。体重。


プリントを眺めながら後ろの席にプリントを渡した。


……つもりだった。


「……ってぇっ!!何すんだよいきなり!!」


「えっ!?」


振り返ると鼻を押さえた男子。

ものすごい目で私を睨んでいる。

どうやらぼけーっとプリントを渡してしまったので、距離感が掴めず、手があの子の鼻にヒットしてしまったみたい。


「あ!!ごめん!!…大丈夫?」


「…………っ!!もういいよ。大丈夫だから。」

「ごめ〜ん!!!!」



何事もなかったかのようにその男子はプリントを眺めていた。

鼻……赤いじゃん…。

私どんだけ力こもってたんだろ。

あぁ〜、なんか罪悪感…。

ごめんよ、少年。