ー愛子sideー
「あこちゃんってあの人達と知り合いなの?」
『危ない所を助けて頂きました。』
「あの土橋翔がねぇー。人助けか凄いね。」
最後の椿ちゃんの言葉は意味が分からなかった。
でも今から私には用事がある。『じーじ。あこです』
電話から聞こえて来るじーじの声。
"どうした?何かあったか?"
『私は今から、先日私のピンチを救ってくれた。ヒーローさんにお礼の品を作りたいと思っています。お昼には戻るので早退してもいいですか?』
"そんな事か校長室の横の部屋がキッチンだから行きなさい。材料も昨日キッチンを使ったばかりだからあるぞ。"
『分かりました。ありがとじーじ。』
そして切られた電話。
『南ちゃん、椿ちゃん!あこは少々サボリます。』
「はーい。行ってらっしゃい」
「ちょっと待って。」
どうしたんだ椿ちゃん??

