1人1人名前が呼ばれる。 まともな返事をしてる人も、じっと立ってる人も居ない。 「松野 あこ。」 『はい。』 なぜか静まり返った体育館。 私間違えた? 「みーっけた。」 「あれが上玉。」 「お久しぶりです。」 「・・・大福」 「・・・・・」 『・・・・翔さん』 まわりの人がまたざわつく中。 一言も言葉を発しない翔さん。 先生が慌てて次の名前を呼び出しても、彼の瞳は私から離れる事がない。 これが私と彼らとの出会い。 雷神との始まり。