記憶の向こう側






ある日の午前中、お客さんが出発した後。




掃除の合間の休憩時に、私は勝手口の前でジュースを飲んでいた。




掃除に移ってからは、体力的にきつくなった。




水分補給をしないと、体が持たなくなりそうだった。




その時、急に…




「おい!怪我、良くなったか?」




何となく聞き覚えのある声がして、私はその声がした方向に振り返った。




見ると、例の事件の時に助けてもらった、若い男性が立っていた。




今日も割烹着を着ている。