記憶の向こう側




先輩仲居さんに、仕事を途中でサボったと思い込まれた私は…



当然、こっぴどく怒られてしまった。




「ちょっと田島さん!あなたどこ行ってたのよ!?もう宴会終わったわよ?」




その怒り方は、今までのものとは明らかに違っていた。




「ミスして宴会の雰囲気悪くして、なおかつお客様に怪我まで負わせて……都合が悪くなったら消えるっていうの!?」




何で私は、あんなヒドイ目にあって、更にキツイ言葉まで浴びせられているんだろう…。




でもあんな出来事、思い出したくもなかったから、説明なんてできなかった。




「すみませんでした…。」