記憶の向こう側




しばらくして、おじさんとは違う足音が私に近づいてきた。




「大丈夫か?怖かったろ?」




さっきの若い男性の声とタオルが私を包んだ。






私はまだ怖くて声が出せなかった。




顔だけを上げて、その男性の正体を確かめる。