記憶の向こう側







「胎動が…感じられないですね。」




産婦人科の担当医が、突然驚いたように言った。




え…?


それって…




私は急に嫌な予感がして、赤ちゃんがいるはずのお腹をゆっくりさすった。




「精密検査をします。もしかしたら…、死産の可能性もあるので、入院してください。」





死産…





そんなわけ、ない。




この子は元気に産まれてくるんだから…!