記憶の向こう側





敬太は歩きながら私に話し始めた。




「知ってると思うけど、俺、杏子のお父さんに結婚反対されて…、杏子の家にも出入りできないんだ。」




敬太は空に向かってため息を一つついた。




「でも離れたらそれだけ、杏子を好きな気持ちは大きくなるばかりなんだよな…」




敬太…


良かった。




ずっと私のこと、想ってくれていたんだね。




「私も、敬太がずっと好きだよ。子供も、絶対守るよ。」




私にとって、この子は希望だよ…。




私と敬太の、愛の結晶なんだから。