記憶の向こう側





「山下くんとの子供…なんだよね?…もう、子供は5か月過ぎたんだっけ?」




絵里奈が少し目立ち始めた私のお腹を優しくさすった。




「うん。絵里奈にも心配かけたよね…。」




私も目線を落として、自分のお腹を見つめた。




すると、絵里奈は私のお腹から手を離して、私にいたずらな笑みを見せた。




「なーに言ってんのよ!私はいつでも杏子の味方なんだから!それより、身体だけは大事にね!」



「ありがとう…」




絵里奈…


絵里奈に相談しといて良かった。




「いつでも助けるから、電話してね!じゃ、私これから合コンだから!」




絵里奈は満面の笑みで私に手を振って、キャンパス内の通りを歩いて行った。





合コンって…



そういえば、「合コンの女王」って、うちの学部でももっぱらの噂だよ、絵里奈…。