記憶の向こう側








「杏子!出てきて大丈夫なの?」



「絵里奈。久しぶり。」





私と同じ大学に進学した絵里奈が、後ろから声を掛けてきた。




学校は同じでも、学部もサークルも違ってたから、進学してから絵里奈と会うことはほとんどなくなった。




だけど電話ではよく話していて、お互いの近況は何となく分かっていた。