記憶の向こう側





「杏子…、お前、妊娠3か月だって…」




急にお父さんが口を挟んだ。




「え…?」




うそ…?


そういえば、毎月来るものが止まっていたような…




「相手は、誰なんだ?」




お父さんの低い声が、病室に響いた。