記憶の向こう側





「杏子、おはよ。」



「絵里奈!おはよう。」




コロをなでて家の門を出たら、そこにちょうど絵里奈が通りかかった。




絵里奈は通学する時、うちの前を通る。




だから、よく一緒に通学していた。




絵里奈は門の向こうから寂しげに私達を見つめるコロに軽く手を振った。




「コロだね。今日もかわいいなぁ。…なんか癒されるんだよね。」



「うん。今、癒されてたとこ。」