記憶の向こう側





バタッ…






私は知らない間に、持っていたバッグを落としたようだった。





その音に、二人は反応した。





「か…叶恵…?」




最初に気付いたのは、目を閉じていたはずの勇樹。




勇樹の目はすっかり見開いていた。




続いて、勇樹に抱き締められたままの女性がゆっくりと私の方に振り返った。







その顔を見て、驚いた。