記憶の向こう側





勇樹は目を閉じていて、私に気付かない。




女性は、私から見ると背を向けているので、どんな人かも確認できない。




…勇樹?


嫌だよ、私…。


こんな場面、見たくない。




目を背けたいはずなのに、何故か視線は二人をとらえたままで。




私はその場から動けないでいた。