記憶の向こう側





「じゃあ、下げるな。」




…と言って勇樹が私の完食したお皿に手を伸ばした瞬間。






ガシャン!






お皿は勇樹の手をすり抜けて床に落ち、割れた。




「ごめん!叶恵、大丈夫か?」



「うん、私は大丈夫。勇樹は…?」



「おう、何ともない。動くなよ。今、破片を拾うから。」




勇樹は素早くほうきとちり取りを持ってきて、割れたお皿の破片を拾い始めた。