記憶の向こう側





うーん…



悩み抜いたけど、決められない…。




「じゃあ、私もハンバーグセット。」




結局、私は勇樹と同じものに決めた。




「他に頼むものは?」



「ううん、特には…。」




私は遠慮がちに首を横に振った。




「じゃあ、注文するな。」




勇樹は近くを通った店員さんを素早く捕まえ、手際よく注文を済ませた。