「そうだね、麻美には感謝だね!」 「おう!じゃあ、帰るか。」 「うん。」 竜貴の手をギュッと握り教室を出る。手からは温かい体温が伝わって来る。 グラウンドに出ると部活をしている生徒達の注目の的だった。 恥ずかしくて顔を下に向けた。 「春陽・・・!」 「え?」 名前を呼ばれて、ふと顔を上に上げた。