でもやっぱり後からドキドキなる心臓。
「お願いって･･･何？」
耳元で優しく囁かれる声に更にドキドキ度が増した。
ゆっくり深呼吸をして･･･頭の中を整理させて、私は口を開いた。
頑張って言うんだ･･･。
「私と･･･婚約して下さい。」
これを言うのに･･･どれだけ緊張したか竜貴には、わかるかな･･･？
今までにはない恥ずかしさ。いつもはドキドキ鳴ってる心臓が、今はバクバクしてるんだ。
黙っている竜貴。何か答えてよ･･･。沈黙の方が恥ずかしさが増すんだからね。
そして、ゆっくり抱きしめてた手を離した。
竜貴の顔を見た。
竜貴は･･･これまで見た事もない驚いた顔をしてポカンとしていた。
