お嬢様の恋愛事情




「お嬢様、こちらがお客様です。」



玄関の前に立ち可愛らしい笑顔で紹介するメイドさん。




私は自分の目を疑った。



だって私の前にいるのは確かにさっき学校で会っていた・・・竜貴だったから。




言葉を出そうとしても何を言っていいのかわからない。黙っている私を不思議そうな眼差しで見つめるメイドさん。



どうして・・・?
なんで・・・?



今まで隠していた秘密がバレちゃった?きっと大丈夫だと思ってたのに・・・。



竜貴もただ驚いた目で私を見つめるばかりだった。