高橋君との結婚の件も無事に解決して安心して平和な日々を送っていた。



竜貴とは、私が前に抱きついてからは、大きな進展はしていない。あの時の私は仲直りができた嬉しさで思わず抱きついてしまったんだ。


今思うと私って凄く大胆な事をしてたんだよね・・・。





「春陽!抱きついてからは進展してないの?」



麻美が、いつものように大声を張り上げて聞いてくる。教室なのに、この声の大きさ・・・。もっと小声で話してくれないと私も恥ずかしいよ・・・。




「麻美は声がデカイってば!」



「良いじゃん、良いじゃん。気にしないで!」




なんて言って笑う麻美。全然、反省の色が見えないよ。