春陽はそれを聞くと下を向いたまま前を向こうとしなかった。 「春陽・・・」 まだ怒ってる? お願いだから、顔を上げて。 ごめん、春陽。 何度でも謝るから・・・。 心の中では、そう思いながら口には出さなかった。と言うより出せなかったんだ。 本当に情けないよな、俺って。 「私ね・・・竜貴に嫌われたかと思ったよ。」 そう言うと暖かい春陽の体が俺の体へと、くっついた。 一気に飛び出しそうになる心臓。