もう、ちゃんと話すしかない。 私は竜貴に話す事を決めて、ゆっくり昨日、翔から聞いた事を話した。 「相手は・・・大手企業の社長の息子って言ってたでしょ?その企業の名前が高橋企業で、息子さんの名前が隼人なんだって・・・」 ここまで言えば、わかるよね。 沈黙になり気まずい雰囲気になる。 でも次の瞬間。 「・・・高橋隼人って事かよ?!」 竜貴は大声でそう言った。 その声に反応したクラスの皆はもちろんこっちを見てくる。 それでも話を続けた。