皆の視線はだんだんと減っていった。 最初のうちは興味津々に見てた人も、もう飽きたんだろうな。 噂だって減っていた。 まだ一部の人は何かと質問をして来たり噂をしていたけどね・・・。 「なぁ春陽・・・その許婚の事なんだけど・・・」 目を泳がせながら聞いてくる竜貴を見て戸惑っているのが、わかる。 「・・・うん。どうしたの?」 何を言われるんだろう。 この話は竜貴とはしたくないと思ってたのに。