お嬢様の恋愛事情




「はい一応お名前は伺っています。大手企業の1つ、高橋企業の社長の息子さんです。名前が隼人さんと言うそうですよ。」



えっ。



「高橋企業・・・名前は高橋隼人ってこと・・・?」




嫌な予感が胸をよぎった。
頭に浮かぶのはあの高橋隼人。
間違えである事を願いたい。



「はい、そうです。お知り合いでしたか?」



「し、知らないよ!じゃあ眠たいから寝るね!」



「そうでしたか。では、おやすみなさい。」



バタンとドアが閉まった途端に何も物音が聞こえなくなった。