お嬢様の恋愛事情




「春陽ちゃん!」



「・・・春陽!」



部屋に戻ると、お母さんとお父さんは私を見て安心したように笑顔を見せた。




「春陽、急にすまないね。取り消しはいつでもできる。ただ向こうが承知してくれればいいのだが・・・。」



しかめた顔をし「うーん」と悩んでいるお父さん。



「せっかく帰って来たんだからもっと明るくしようよ・・・!」



「そうだよな。」



竜貴もニカッと笑って、お母さんとお父さんに向けて言っていた。



「そうよね、春陽ちゃんゴメンね。」



お母さんは、優しく微笑んだ。