お嬢様の恋愛事情




竜貴は驚いてたけど優しく受け止めてくれた。ありがとう竜貴。



「春陽・・・顔、上げて。」



竜貴の胸に顔を埋めている私は、言われた通りに顔を上げる。



その瞬間に甘く、そして優しく重なった2人の唇。とろけるぐらい甘く熱い竜貴とのキス。



少し涙の味がしたキスが私と竜貴の初めてのキス。



未来が、どうなるかはわからない。



だから今を大切にしよう。

私は竜貴が大好きなんだから―



「じゃあ戻るか。」



顔を真っ赤にしてる竜貴につられて顔が熱くなる。



「・・・うん。」



それから恥ずかしくて竜貴の顔が、まともに見れなかった。



2人共、話さないままお母さん達が居る部屋に戻った。