でも「おじゃまします。」って言っていた竜貴を思い出すと笑いが出て来たりもした。
1人で竜貴の言葉を思い出して小さく笑ってると目の前には派手な服の2人組。
そして大量にラッピングされた箱や紙袋の山。
「・・・お母さん、お父さん!」
目の前に居たのはお母さんと、お父さんだった。
久しぶりに会うのに全然、前と変わっていない。
「春陽ちゃん、久しぶりね!」
無邪気にお母さんはニコッと微笑んだ。その天使のような微笑みに私は涙が出そうになった。
「おぉ春陽。久しぶりだな。元気だったか?」
お父さんもニコッと笑い、いつものように私の頭を優しく撫でる。
「あら、そちらの方が竜貴さん?」
お母さんの視線が竜貴に向けられた。


