お嬢様の恋愛事情




放課後になり日課になったかのように竜貴と帰る。



まだ手を繋いで帰る事はできなかった・・・。




「もう帰ってるだろーな!」



「うん。急ごうね!」




いつもより急ぎ足になる私に合わせて竜貴も早歩きになっていた。


翔に迎えを頼もうとしたけど、竜貴と2人が良かったからやめた。


早くお母さん達に会いたくても竜貴と2人で居る時間だって大切にしたい。



だんだん近くなる私の家。



楽しみだね、なんて言う会話を交わしながら家へ家へと向かって行く。