学校近くに車が差しかかった頃。 やっぱり通学中生徒達は俺等を驚く目で見ている。 皆が話してる声は車の中の俺達にも聞こえるほど大きな声だった。 『すっげー!何あれ!』 叫び声を上げる男子生徒。 『昨日の人じゃない?』 昨日、俺等を見たと思われる女子達。 『確か如月さんだろ?』 『憧れるよなー』 羨ましそうな男子の会話。 『運転してる人カッコイイ!』 翔さんを見て騒ぐ女子生徒。 一瞬にして皆の注目の的だ。 学校の門の前まで着くと翔さんは俺等を車から降ろした。