「どうしたんですか?」
苦笑いしている執事さんを見て俺は問いかけた。
「明日、お嬢様のお父様とお母様がお帰りになられます。それで一応、挨拶はして下さい。あまり気を遣わなくても良いですからね。」
話しはやっぱり明日、日本のこの如月家に帰宅して来る春陽の両親の事だった。
「はい。わかりました。何時頃に来るんですか?」
「時間は、だいたいお昼頃だとおっしゃってましたよ。」
翔さんも何だか、いつもより嬉しそうにニコニコしている。
基本、翔さんは笑顔が絶えないけど今の翔さんは春陽の親が帰って来るのが春陽と同じように嬉しいんだろうな・・・。


