「あぁっもう!」


私は手に持ったお茶2つを元の場所へと戻した。



『ガラン』


「ふぅ...よしっ!」

学校から徒歩1分ほどのところにある自動販売機で


お茶を購入したほうが早い!!!




絶対!


そして私はいきおいよく屋上のドアをあけた。


「裕っ...太?」


するとそこには...


裕太の横にちょこんとたち膝をし、何かを話しかけている女の子がいた。


誰....?


でも1つ分かるのは...後姿からでも分かる長くて綺麗な髪の毛。


きっと可愛い子だろう。


そんなことを思いながら、私はずっと2人を眺めていた。


なにしているの?


するとしばらくし、女の子は立ち上がり裕太にペコっとお辞儀をし


出入り口の私のたっているところへきた。


明らかになる顔....。


小さくて白い顔からははみ出しちゃいそうな大きな瞳と


熟れた果実のような赤い唇が印象的な美少女。


なんか...小雪ちゃんに似ているな....


そしてドアに手をかけていた私は彼女が通るまでドアをおさえていると


可愛い笑顔で「ありがとうございますっ」と微笑み


出て行った。


....一体あの子は誰?


小雪ちゃんを思わせる彼女...

私はなにかいやな予感を感じたまま


裕太の下へと駆け寄った。


「はいっお茶。」


「おぉさんきゅっ」

私からお茶を受け取ると

裕太は何事もなかったように私を見て微笑んだ。