「あ..健太はちなみに彼女いるから手出すなよ?」


「はいい???」


けっ健太君に手出すって...


わわ私がぁあ!?

あるわけないじゃん。


そんなちょっと天然発言を時々する裕太。



そんなとき私は


うまく表せないけど....その....


キュンってなるんだ。









「じゃあ私、そろそろ帰るね?」


「おぉ」


しばらくし、あたりが暗くなったのを確認し私は

鞄を持ち立ち上がる。


がしかし...ずっと座っていたから身体がふらつく。




『フラッ』

「きゃッ!」

「大丈夫か!?未央」

でもその瞬間バッと裕太が私を抱えた。


「あっうん...!ごめんね?」

「別にい-よ」


そして私は身体を立て直すとドアに手をかけた。


「じゃあ...お邪魔しました!」


すると...


「んなに言ってんの?」


「はいっ?」

「送るよ」

えぇっ!??!?

裕太はそういうと私の鞄を軽々と私から取り上げた。


「いやっいいよ!1人で帰れるか....裕太~!!」


でも私の発言を無視し裕太は


私の手を大きな手で包み込むと


そそくさと私を引っ張って外へ出て行った。



もうここまできたもの...


断るわけにはいかない。


「ありがとう」

「ん」

私はぎゅっと裕太に手に力をいれ歩き始めた。