「んん-」



眠たい目をこすり、早速私は服に着替えた。

季節は秋-


花柄のシフォンワンピに茶色いライダースジャケット


そして足元はウエスタンブーツで


可愛いけどカッコイイ感じにしてみた。


髪の毛は悩んだ末、コテでかるく巻きおろすことにした。


いつもはしないメイクにも気合をいれ、準備バッチリ!





これは全て裕太に『可愛い』って言ってもらいたいから。



まだ1回も言われたことなくて...


今日こそは!ってね。




そして気がつけば9時50分。


もうすぐくるかな~♪


私は鼻歌を歌いながら


携帯を握り締めていた。


するとそのとき-


『ピンポーン』



裕太だっ!


私はドアを開けた。


「はよ..」

「おっおはよ!」


さっきまでの興奮はなに!?

ってくらい緊張し、固まる私。


だって....


裕太めちゃめちゃカッコいいんだもん!!!!

まるで雑誌から抜け出したモデルさんみたい


私はつい見とれてしまった。


すると「どした?」と私の顔を覗き込む。

「あっなんでもないっ」

すると裕太は少し不満そうに「んだよ」といい

軽く微笑むと


私の手を引き、家から出て行った。


あったかくて大きな裕太の手。

外に出ると涼しいはずか、とてもあたかかかった。