『バタン』



大きな音とともに屋上があらわとなった。



「さくま..君?」


「っ桜井!」


奥には驚いた姿の佐久間くんがいた。



「んでここに!?」


そして私はさっきの紙を佐久間君に渡し...

佐久間君を見上げた。




「私は、佐久間君のことがすきです。」



どきんどきん。


重なり合う視線。


すると突然私は佐久間君に引き寄せられた。


「っさっ佐久間君!?」

そして気がつけば胸の中。



「俺も..お前のことが好きだ」




その瞬間『バーン』大きな音が響き



私たちはそのまま顔をあげた。




空には綺麗に輝く『花火』。



そして佐久間君は静かに私の唇にキスを落とした。


私は一瞬驚いたけど...


何も抵抗はしなかった。



だってもちろん....





佐久間君のことが



『好きになっちゃったんだもん』



「何処にも行くなよ」


「へっ?」


佐久間君は唇を離しそういった。


「あっ...うん」


「俺のそばにいろよ」


「うん...」



そして私たちは再び唇を重ねた。