「さっき、佐久間が来たとき桜井さんものすごく慌てていたよね。必死に俺から逃れようとしていたから...好きなんだなって。」



「そんな....ごめんなさいっ」



志田君は笑顔で微笑んだ。


「でもっ俺ももしかしたらチャンスあるかも!?って思ってさ...。ごめん無理やりキスなんかして。初めてなんだろ?」


「えっそれは...」


私は自分でも顔が染まるのが分かった。



すると急に恥ずかしくなり下を向いた。


「本当っごめんな。桜井さんが幸せならいいと思っていたけど...ちょっと気持ちが爆発しちゃってさ。許してくれる?」


志田君は笑顔のままだった。



でも私には分かったよ。



ものすごく辛いよね。



でも、私もすごく辛いです。



私のせいで玲美と志田君...2人もの人の告白を



無駄にしちゃったよ...。


こんな私にそんな権利なんて...ないよ。


「気にしないで。私は佐久間君のことが好き。でも...」


「絶対あきらめんなよ!!」

すると志田君はそれだけ言うと私の手にうすっぺらい紙を置き


走っていった。


「志田君...」


そして私は恐る恐る紙を開いた。



するとそこには...紛れもなく!佐久間君の字で


『お願いだから...桜井を奪わないでくれ』


と書いてあった。



っ佐久間君!!

そして下のほうに


『俺は屋上にいる』と書いてあった。



屋上-


そして私は走りだした。