さて...と、どうしよう!


適当にと言ったものの....


学年の人数が多すぎて佐久間君すら見つからないよ!!


するとそのとき-



奇跡は起こった。


「あ....いた」


そこには1人で肝試し入り口へと向かう佐久間君。



もっもしかして1人でいくつもり!???

私は急いでかけつけた。


「さくまく「裕太っいこう~!」「あぁ」


えっ!???


私が駆け寄る前に...佐久間君の腕には





小雪ちゃんがしっかりと捕まっていた。



嘘でしょ?


もしかして...!


佐久間君っ小雪ちゃんの告白okしたの!?


2人は密着したまま森の中へと消えていった。



っ胸が苦しいよ。



そんなに...佐久間君とベタベタしないで...


するとそのとき-



「桜井さん?」



私が顔をあげるとそこには...


「えと...志田くん?」


「おっす...」


そこには同じクラスの志田雅人くんが立っていた。


彼はサッカー部で期待の新人らしい...


整った顔立ちに明るく優しい性格。


佐久間君までとはいかないけど...


彼も十分人気者だった。

「桜井さん1人?」


「えっ」

...本当は1人じゃなくて


佐久間君を探していた。


けどそんな恥ずかしいこと言えるわけもなかった。


「じゃあ行こうぜ!」


「あっ...」


すると志田君はそういい、私が返事をする前に手を引き走っていた。


初めて触れる志田君の手。


すごくがっちりしていて大きくて...


小さな私の手を包んでいた。




きっと....佐久間君もこんな感じなんだろうな...


そんなことを思いながら気がつけば私たちは歩いていた。