すると



小雪ちゃんは佐久間くんが無言のまま




『ギュっ』と抱きついた。


「ちょっと...離せよ」


「私...ずっとずっと佐久間君のことが好きで,私.....」


「そっか...あぁ分かった.............」





「...あの2人なに言っているの...?」

「俺も聞こえねーよ」


2人の会話は大事なところからかき消されたように


聞こえなくなってしまった。


....あぁ分かったって言っていたよね!?


もしかして佐久間君....




そして私たちは佐久間君に会わずに部屋へと戻った。




それから数時間後、辺りはあっという間に真っ暗!


しかも回りは森ときた....怖すぎる。



女子達はあちこちで「虫除けスプレー」を回している...



そんな異様な感じだった。



私たちは未だに佐久間君には会っていず、3人で集まっていた。



「では!これから宿研一大イベント!!肝試しを開催する!!」



ええぇっぇえ!?????

嘘でしょう!??

私お化け無理なんです!


しかし意外なことに隣では...


「おぉ~楽しみ♪」

「きゃあ-おもしろそう!」

隼も玲美も大はしゃぎだった。



うっそぉん。


私だけ場違いですか....


「ではこれからペアを決める!男女ペアだ!ちなみペアは自由だぞ-制限時間内にゴールしろよ?じゃあ決まったペアから森へ入れ~」



「えっどうする~?」


...3人だし,男は隼1人。



もしかしたら!

佐久間君といけるかもしれない!!

私はそんな希望を胸に玲美に話した。


「2人でいってきていいよ~私適当にいくからぁ」

「えっ本当!?」

「うんっ」

「えぇ-マジかよ!俺みおりんと「隼いくわよ~!」


「頑張ってね-」


私はそんな2人を見送った。