無言が続く中


私はひとつの疑問で頭がいっぱいだった。




なんで私なんかと一緒に帰る....の!?




どうしても、どうしても聞きたくて私は



佐久間君に聞くことにした。



「あの...佐久間君?」


「ん?」


佐久間君は私のほうを振り向かず、そのまま答えた。


「あの...なんで一緒に帰る....の?」


すると佐久間君は思いがけないことを口にした。


「嫌なの?」


「へ?」

「俺と帰るの、嫌なの?」

えっっえぇええええ!???????



まさかの質問返しですか!??


いっ嫌なわけない!!!


むしろ嬉しいよ....。


「いやじゃないけど...」

「ならいーじゃん」

さっ佐久間君ってば単純!!!!


「まっまぁそうだけど...」

「バス通学だろ?」

「えっあ...うん」

「でも帰りは歩きだからさ、お前家遠いんだろ?」

「まっまぁ...」

「だから送ってやるんだよ」

「え...あっありがとう」

「ん-」


私....嬉しすぎてないちゃいそうです。

家が遠いって理由で、まさか....


まさか!!

佐久間くんがわざわざ私なんかを家まで送ってくれるなんて


夢にまで見てなかったよぉ!!!!