「んなに泣いてんだよ!」



「へっ!?」


嘘!?


やだっ恥ずかしい。



私ってばすぐ泣く女って想われちゃったよね!?



しかも佐久間君の前で泣くなんて....もうっ。



私は急いで涙を拭こうとした



でも


そのまえに佐久間君はそっと私の顔に触れた。


そして....涙を拭ってくれた。



「えっえと....その」



ええええええぇっどうしよう!!!



心臓が、生きてきた中で一番ってくらい早く動いている。



まっまさか佐久間君が....こんなこと。



私はふと佐久間君を見た。



すると佐久間君はテレながら横を向いていた。



その横顔でも、頬が染まっているのは分かった。



「ふふっ」



そんな佐久間くんが可愛くて....私はつい笑ってしまった。



すると佐久間君は、くっと目を細めた。


「なに笑ってんだよ!」



といい保健室から出て行った。







ものすごく短い時間が私には長く感じた。


この短時間の中で佐久間くんのことを



少し分かった気がする。





普段はクールで強がっていても


実は素直で優しくて






やっぱり私は....そんな佐久間くんが好きです。