「プリクラ撮りたい~!!!」


「いいね~玲美♪いこうっ!」


なんだかんだで...結局ゲーセンに決まったんだけど、


裕太は不機嫌モードMAX。




はぁ...裕太ぁ。


少しは楽しもうよ~....。



そしてなんとかプリクラのところまで



つれてきた。



すると...


玲美がある提案をした。



「あのさっ!ここはやっぱカップル2人きりで撮りましょう~!!」


「あーOKOK!じゃーな!みおりんと裕太」


「はぁ?!!」


すると隼と玲美は仲良く腕を組みながら


そそくさといなくなってしまった。



がんがん音が鳴り、眩しい光で照らされる


プリクラ機の中で取り残された



私と裕太。


こんなに不機嫌な裕太と2人きりって...


なんだか気まずい。



すると裕太は何事もなかったように

外へ出て行こうとした。


「ちょっ裕太!」


でも私は無我夢中で、裕太の腕を掴んでいた。


「ん?」


裕太が黒い髪の毛をなびかせ、振り向く。


裕太のまっすぐ大きな瞳に捕らえられるのって


今でも緊張する。



「あ...のさ。撮らないの?プリクラ」


すると裕太はだるそうに頭をかいた。


「別によくね?どっか行こうぜ」


「えっえぇええ!!?」