「ったくお前はなぁ!」

「ひぃぃいい!!!」



なっ殴られるぅうう!!!!



そして私がぎゅっと目をつぶったときだった。


「ひゃっ」


一瞬にして裕太に抱きしめられた。



隣同士で座ったまま。



....あったかい。



どんなにたくさん毛布をかぶっても



あったかいお風呂に入っても



こんなにあったかくならないよ~




ってくらいあたたかくて、愛おしい。




ずっとこのままでいたい、時がとまれば良いのに。



そう思うくらいに-



すると裕太はそのままの体制で

「鍵くらいはかれよ」


とぶっきらぼうに言い放った。



「へ?」



そして裕太は私から身体を離すと。



まっずぐに私を見つめた。



大きくて子犬みたいな目で。


そんな目...しないでよ。


それは反則だってば...


私は一瞬にしてその目に捉えられた。