「美奈が迷惑かけてごめんな」


彼女もまた…それだけ言うと階段を降りていこうとした


「待ってや」

彼女の動きは直ぐに止まり俺の方を見た


「三代はホンマに俺の事、好きなん?」


彼女の目付きが一気に変わった

そして、俺を睨みつけながら言った


「中3の時から弘田君がずっと好きって言ってたで。彼女の事で弘田君の相談に乗ってて辛かったけどほっとけないねんって…。適当な気持ちで美奈が言う訳ないやん!弘田君は冗談やと思ってたん?それなら最低やで。今回、告ったのも…」


彼女の俺に対する怒りがすごく伝わった。


次々に言われていく言葉に男ながら情けないと思うが泣きそうになりかけた


三代は中3からずっと我慢してきた


ある意味…すごいと思った

そして、彼女が物凄い勢いで喋っていたと思えば、言葉が途中で途切れた


「今回…?」


俺が聞くと彼女はしまったと言う顔をして急いで階段を降りていった