スラリとした身長
小さな顔
清潔感のある身だしなみ
普通の学校でクラスに溶け込めば、栗原は確実に3本指に入るほどの男前だろう。





彼とは8年の付き合いである。
私の苦い思い出である成人式後に彼と出会った。



「幸せ?幸せとは何?」
「幸せを他人に聞いてはいけません」
「なんでよ」
「幸せとは自分で掴むものだからでございます」
「なによ、ケチ」


私は頬を膨らました。



「お嬢様、そうやって頬を膨らませてはいけません」
「なんでよ」




「お嬢様は笑っている顔が一番美しいからでございます」





「そんなこと言って恥ずかしくないの?」
「本当のことを言ってなにが恥ずかしいのですか?」






私と栗原は歳で言ったら2つしか変わらない。
なのにまるで父親と子供のような関係だ。


まだまだ栗原に頭を撫で撫でされてるような感じ。




それがとてつもなく腹が立つ