「僕は悪魔が悪というのは仮定でしかないと思っています」
「何…?」
さらに険しく表情を歪める魔王。
「だって、父さんも母さんもいい人だし、父さんの部下の人だって優しいじゃないですか」
ですから悪とは思えませんとキッパリ言い切るハバネに魔王は目を丸くする。
(ハバネが…、悪に染まらないのは我らが原因だったのか)
魔王は頭を抱えた。
魔王の意見にも一理ある。 が、ハバネが悪に染まらないのは純粋だからだ。
元々、ハバネにとってみれば悪いことと言われてもよく分からない。
まぁそれなのに良いことをしたという自覚はあるみたいなのだから不思議である。


