神サマの憂鬱。




神はあまりにも目の前にいる悪魔に、言い逃れできる自信がなかったのだろう。 観念したように口を開いた。



「……たまには、その、休ませてほしいモノだと…思って、な?」

「へぇ…休みですか?」


(……あぁ、言ってしまった)


神は自分の言ったことに、目の前にいる黒い黒い黒い黒すぎる笑みを見て、瞬時に後悔し始めた。


だが、ここでは神の判断は正しかっただろう。

言わなければ神は、もっと黒いモノを見ていた。