慌ててペンを手に持つと、その手もピタリと止まり、辺りはシーンとした。

神は小さくけれども長いため息をつく。


先程の人形の声は、ララだった。

きっと録音でもしたのだろう。



「…ララが私に人形を作ってくれたのはそういうことか」


要は、仕事をサボらせないための見張り役をこのお人形さんに託したのだ。



「……ハハハ」


私に一時も休みを与えないつもりか?


神の乾いた笑いだけが辺りに響いた。





【END】