「なぁ、ハバネ」


ロックはハバネがひとりなのをいいことに、連れ出すことに成功した。

ララがいると色々と面倒で聞きたいことが聞けないからだ。



「何ですか? ロック」

「お前、アイツどう思う?」

「“アイツ”?」


ハバネは誰だか分からないみたいで小首を傾げる。



「ほら! ララだよ!」

「…あぁ、ララちゃんですか」